ふにん治療Diary

不妊治療のサンプル1です

きっかけ2

子供が出来づらいのかもしれない、という漠然とした予測はありましたが

こうもハッキリと子供はできません!と断言されると、まさに目が点でした。

銃でバンと打たれたような衝撃です。

じわじわとボディブローのように効いてきます。

嫁いだという意識は今までなかったのに、

夫の家族に申し訳ないなという気持ちが沸き上がりました。

マスクをしていましたが、気付いたら鼻水と涙を垂れ流している私をしり目に

夫は平然としていました。

これ以上検査をしてもお金の無駄になるし、更年期用のお薬を飲めと言われ

終了しました。

 

たまたまその頃、インスタントファミリーという養子を迎えた夫婦の洋画を観ていたので我々も養子について考えてみるかと話しました。

めちゃくちゃショックを受けている私を横目に

夫は近所の病院にも行ってみようと言い出しました。

あそこでダメなら他も同じやないかいと思いながら

翌日近所のレディースクリニックへ。

妊婦さん多めで出産メインそうな、古くからある病院といった感じでした。

そこでは、最初の病院で時代遅れだと言っていた方法をすすめられました。

ショックを引きずっている私はもはやそれでも良いような気さえします。

しかし、不妊の相談が夫婦そろってではなく私一人でしかダメだったので

夫の不審を招き、あえなく退散。

 

私は抜け殻なのでただただズーンとしているだけでしたが

その晩、夫がさらなる病院を見つけ出してきました。

不妊治療専門。ちょっと遠い日本橋

さっそく来院したクリニックはオフィスビル内にあり、広くて綺麗で患者さんもたくさんいました。

こんなに夫婦がたくさん来院しているなんて、何だか同志のようで少し心強かったです。

そして、夫婦そろって院長先生にここに来るまでの経緯をお話しすると

私の検査結果の場合はこうしてみましょうと言われ、ものの数分で終わりました。

最初の病院とは違った衝撃をくらいました。

この3日間で3つの病院を訪れることになりましたが、

先生の考え方、知識量で全く違う判断が下されるのか、と。

今までたいして病院にも行かず、病院を渡り歩いたこともなかったので

医者にこんなに振り幅があるなんて考えたことがありませんでした。

医者の知識量はだいたい同じくらいだと思っていたので、それがわかっただけでも私は良かったです。

というか多少の誤差はあっても知識量は同じであって欲しいと

思っていただけかもしれません。

これがセカンド、サードオピニオンかと感銘を受けていました。

後で友人に話したら当たり前そうでした。

 

先生とのお話の後、たまたまガイダンスがあって

受けても良いよと言われたのでガイダンスを聞き、ここで治療してみようという事になったのでした。